Photoshop:カラー画像の黒成分の透明変換
Photoshop を使ってカラー画像の黒成分を透明化する方法をまとめます。チャンネルごとに分解してマスク化することで、単純な背景除去では難しい黒成分のキレイな透過処理ができます。
この記事では、カラー画像の黒成分を透明処理する方法を Photoshop を使って解説します。
※本記事では Adobe Cloud Photoshop 2020 を用いて解説しています。
黒成分を透明化って?
透明化処理前と透明処理後は、このようになります。
透明化 前

透明化 後

透明化後の画像では、写真から黒い部分が取り去られ、その部分が透明化されています。
少しわかりにくいので、この画像の下にカラーレイヤーを敷いてみます。左から、何も敷かない(Photoshop 画面上の表示)、白を敷く、黒を敷く、になっています。

黒を敷いた箇所を見ると、元の画像と同じであることがわかり、黒い部分がキレイに取り去られたことが確認できます。
それでは、この変換処理の手順を解説していきます。
Photoshop での変換手順
これから説明する手順を簡単にまとめると、次のようになります。
- 画像からチャンネル(レッド)を取り出す
- 取り出した画像で透明マスクを適用する
- チャンネル色(レッド)で着色する
- 描画モード「スクリーン」で重ねる
- 残りのチャンネル(グリーン、ブルー)についても同じ手順を繰り返す
それでは、実際にやってみます。
準備
変換したい画像を開きます。

画像を開いた状態ではレイヤーがロックされ編集ができないので、レイヤーをダブルクリックして新規レイヤーに変換しておきます。
1. 画像からチャンネル(レッド)を取り出す
チャンネルパネルを表示し、「レッド」チャンネルをクリックします。
すべてを選択してコピーを行い、レッドチャンネルの画像をクリップボードにコピーしておきます。
- 選択範囲 → すべてを選択
- 編集 → コピー

次に「RGB」チャンネルをクリックし、チャンネル表示をもとの状態に戻します。
レイヤーパネルに戻り、貼り付けを行います。
- 編集 → 貼り付け
このような状態になります。

2. 取り出した画像で透明マスクを適用する
レイヤーパネル下にある、レイヤーマスクを追加ボタンをクリックします。

レイヤーに白い枠(レイヤーマスクサムネイル)が表示されるので、それを Alt(option)キーを押しながらクリックし、貼り付けを行います。
このような状態になります。

3. チャンネル色(レッド)で着色する
レイヤーをダブルクリックし、レイヤースタイルパネルを開きます。
カラーオーバーレイを選択し、描画モードの横にある色選択で 赤(#FF0000)を設定します。

4. 描画モード「スクリーン」で重ねる
レイヤーをグループ化します。
- レイヤー → レイヤーをグループ化
レイヤーの描画モード設定を「スクリーン」に設定します。この描画モード設定はグループに適用します。

チャンネル(グリーン、ブルー)を同じ手順で実行
ここまで、チャンネル(レッド)についての作業手順を説明しました。残りのチャンネル(グリーン、ブルー)でも同じ操作手順を行います。
「3. チャンネル色で着色する」の部分では、それぞれをグリーン(#00FF00)、ブルー(#0000FF)で着色します。
すべてのチャンネルの手順を終えると、このような状態になります。
※グループレイヤーにチャンネル色名をつけ、元画像レイヤーを非表示にしています。

完成
レイヤーを結合し、元画像レイヤーを削除しました。

完成です。最下位レイヤーに黒いレイヤーを敷くと、元の画像と同じになることが確認できます。
まとめ
この記事では、Photoshop でカラー画像の黒成分を透明化する方法を解説しました。
白成分を透明化したい場合は、素材をあらかじめ階調反転しておき、変換後にもう一度階調反転を行うことで実現できます。
- イメージ → 色調補正 → 階調の反転
なお、モノクロ(白黒)画像の場合はより簡単な手順で透明化できます。詳しくは Photoshop:モノクロの画像の白い領域の透明化 を参照してください。
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